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2022-01-19

ジブリが嫌いな人はスカッとするかも?高畑監督を「クソインテリ」呼ばわり、押井守監督の『おもひでぽろぽろ』&『平成狸合戦ぽんぽこ』評がボロクソである意味面白い!


宮崎駿監督とは仲が良いのか悪いのか、よく分からない「旧友」の一人である押井守監督。


衒学性のあるストーリーと幻想的な映像を併せ持つ作品を生み出す名監督ですが、ジブリの体制や作品に対してはかなりハッキリと意見を述べ、時には強い批判を入れる貴重な存在でもあります。(参考にどうぞ:押井守の語るジブリの闇「なぜジブリに対する批判的な意見が活字にならなかったのか?」押井守監督「ジブリは宮さんが撮れなくなったら“おしまい”」 

そんな押井監督が「なぜスタジオジブリの作品は(公式の場では)絶賛され続けるのか。この辺の事情を具体的な個々の作品に触れながら明らかにしてみたい、あらゆるバイアスを無視して語ってみよう」という意図のもとに語ったインタビューを書籍にした『誰も語らなかったジブリを語ろう』が出版されています。




この本の中で押井監督は、ジブリ作品を時に評価し、分析し、また時にハッキリと強く批判しています。特に高畑監督の作品は強く批判しており、それがある意味非常に面白いものとなっています。ですから、今回は押井監督が特に強く批判している『おもひでぽろぽろ』と『平成狸合戦ぽんぽこ』を該当部分をご紹介します。

※今回ご紹介する話は、ジブリが好きな方よりも、むしろ「ジブリウザい、嫌い」などと思ってる方にとっては読んでいて気持ちがいい話かもしれません。

2018-10-15

鈴木プロデューサーの語る高畑勲監督の恐ろしさ


故・高畑勲監督は恐ろしい人だったようです。今回は、書籍『ジブリの教科書19 かぐや姫の物語』より、鈴木プロデューサーの語った高畑監督の恐ろしい一面をご紹介します。

以下、その引用です。
 どんな人の人生にも功罪両面があるし、映画監督という仕事をしている以上、いつもいい人でいることはできません。人の人生を変えてしまうこともあるし、ときには恨まれることもある。とくに高畑さんの場合、いい作品を作ることがすべてであって、その他のことにはまったく配慮しない人でした。よくいえば作品至上主義。でも、そのことによって、あまりにも多くの人を壊してきたことも事実です。 
 『火垂るの墓』の作画監督を務めた近藤喜文もそのひとりでした。最初で最後の監督作となった『耳をすませば』のキャンペーンで仙台を訪れた日の夜、高畑さんのことを話しだしたら、止まらなくなりました。「高畑さんは僕のことを殺そうとした。高畑さんのことを考えると、いまだに体が震える」。そう言って二時間以上、涙を流していまし た。彼はその後、病気になり、四十七歳で亡くなってしまいます。火葬場でお骨が焼き上がるのを待つ間、東映動画以来、高畑・宮崎といっしょに仕事をしてきたアニメーターのSさんがこう言ったんですよ。「近ちゃんを殺したのは、パクさんよね」。瞬間、 場の空気が凍りつきました。ある間をおいて、高畑さんは静かに首を縦に振りました。

2018-09-01

ジブリ作品は海外の声優も豪華!


海外でも人気のジブリ作品。向こうでも声優は豪華なスターを使用しているそうなので、調べてみました。個人的に「凄い!」と思ったものを、以下にピックアップしてみます。


風の谷のナウシカ

アスベル:シャイア・ラブーフ
クシャナ:ユマ・サーマン
ユパ:パトリック・スチュアート
ペジテ市長:マーク・ハミル

2018-05-19

富野由悠季「高畑勲さんは僕にとっても師匠」「高畑さんの評価が置いてけぼりにされている」


今回は、ガンダムの生みの親である富野由悠季さん

そんな富野さんが高畑勲さんについて語っているインタビューをオリコンより一部抜粋してご紹介します。

2018-04-13

アニメ『ドラえもん』の救世主だった高畑勲さん


高畑監督、実は意外な所でその手腕を発揮していました。なんとドラえもんを救っていたのです。今回はその経緯をご紹介いたします。

以下、SmartFLASHの記事より。

2017-05-07

宮崎監督、『風の谷のナウシカ』プロデューサーをやってくれない高畑勲に号泣する


宮崎駿さんと高畑勲さんの関係は、私たちには推し量れない友情のような、師弟関係のような、そしてライバルでもあるような、特別な間柄のようです。今となってはスタジオジブリ第一作目とみなされている『風の谷のナウシカ』の頃、宮崎さんが号泣したことがあったそうです。

以下、書籍『ジブリの教科書1 風の谷のナウシカ』に収録されている鈴木プロデューサーによる語り下ろしより抜粋です。

2017-04-15

宮崎さんが大激怒した『おもひでぽろぽろ』の現場、大ナマケモノの高畑さん


『おもひでぽろぽろ』は徹底した細部への考証により、そのリアリティや技術力を誇るアニメですが(参考:『おもひでぽろぽろ』の細部へのこだわり方が凄い!  )、こだわった分だけ、そこには時間がかかります。時間がかかれば、当然スケジュールは遅れます。すると、何が起こったのか?

今回は、書籍『ジブリの教科書6 おもひでぽろぽろ』より、鈴木プロデューサーの語り下ろしからご紹介します。御覧ください。

2017-03-14

高畑さんにナウシカを「30点」と言われて激怒した宮崎監督、鈴木プロデューサーの言葉で号泣する。


映画『風の谷のナウシカ』は多くの人が認める傑作だと思います。しかし、もちろん合わない人もいるでしょうし、辛口の評価を付ける人もいるでしょう。しかし、それが宮崎監督の身近な人だとしたら…?今回は、映画版『風の谷のナウシカ』に「30点」という評価をつけた高畑勲さんと、それを知った宮崎監督の様子をご紹介します。

2017-02-10

これは…愛?宮崎駿、『かぐや姫の物語』の翁を描く→断られる


宮崎駿さん、自分が監督でない時にもたびたび顔をだすようです。マーニーのときも現れ、色々と口を出しては断られていた(笑)ようですが【参照:「舞台は瀬戸内」宮崎駿、『思い出のマーニー』にやっぱり口を出していた&無視されていた!、どうやら高畑監督の『かぐや姫の物語』にも口を出していたそうです。

今回は、スタジオポノックのLINEブログから、そのエピソードをご紹介します。(初出はauスマートパス会員向けサイト「ジブリの森」)

2017-01-26

どうしてジブリはプロの声優を使わないのか?その理由。


ジブリ作品はには必ず聞かれる疑問があります。疑問に思っている方も多いであろうこの問い、「どうしてジブリはプロの声優を使わないのか?」厳密には、ジブリ作品もプロの声優さんを使用しているのですが、他のアニメ作品と比べるとその比重は少ないのかもしれません。今回は、その理由をご紹介します。

2016-12-18

米林監督の監督作『メアリと魔女の花』制作について、宮崎・高畑監督の感想は…?


『借りぐらしのアリエッティ』『思い出のマーニー』の監督を務めた米林宏昌さんの最新作『メアリと魔女の花』の制作が発表されました。


公式サイト: http://www.maryflower.jp/


スタジオポノック制作である本作は、スタッフの8割がジブリ作品に関わった経験のある人材だそうですので、これはもう実質ジブリの最新作と考えても良さそう(?)です。とはいえ、この作品はスタジオジブリ制作ではありません。宮崎監督たちはどう思っているのでしょう?今回は、そちらをご紹介します。

2016-09-26

『レッドタートル』を理解するために。助けになる監督&高畑勲の言葉


『レッドタートル ある島の物語』、素晴らしい作品です。広く伸びやかな空間の美しさと、ゆったりとした時間の流れが心地よく、このシンプルで無駄の一切ないに空気に身を委ねていたい作品でした。

しかし、万人受けは難しい作品であるともいえます。わかりやすさを廃し、私たちがどう感じるのか?それぞれの解釈を試してくるため、合わない人にはただ「単純な映画」ないし「何が言いたいのかわからない映画」と映ったかもしれません。

そこで今回は、映画のパンフレットから一部抜粋して、作品を理解することの助けになると思われるマイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット監督の言葉と、高畑勲さんの当作品への思いをご紹介します。

以下、監督の言葉の抜粋です。

2016-06-09

ジブリキャラ、宮崎&高畑アニメのメインキャラが勢揃い!圧巻の『ジブリパレード』画像!


ジブリのキャラクターが大集合したファンアートは以前にもご紹介しましたが詳細はこちらをクリック、今回は、さらにスタジオジブリ設立前の宮崎&高畑両氏が関わったアニメを加えた大集合アートをご紹介します。


それではどうぞ!(クリックで拡大できます)

いつものように、ご覧になっている環境によっては見づらいと思いますので、以下、分割してご紹介いたします。

2015-12-03

「ぽんぽこは私に命をくれた」おろく婆を演じた清川虹子さんの深い思い、高畑監督の熱意


『平成狸合戦ぽんぽこ』に登場する肝っ玉婆さんタヌキ、おろく婆。
「気晴らしじゃ、気晴らしじゃ!」

声を演じられたのは喜劇女優の清川虹子さんです。清川さんはすでに亡くなられていますが、当時の清川さんがこの作品にかけた思いは大変なものでした。書籍「ジブリの教科書8 総天然色漫画映画 『平成狸合戦ぽんぽこ』」に収録されている当時のコメントによると、こうあります。

2015-03-02

『おもひでぽろぽろ』主人公のタエ子はなぜ顔に「しわ」ができるのか?


『おもひでぽろぽろ』の主人公、タエ子。彼女は他のジブリ女性キャラにはない大きな特徴があります。

それは、彼女が表情を崩すときに顔に「しわ」ができること。

作品を見ていて、この「しわ」が気になってしまう人も多いようです。かくいう自分も最初はやはり気になってしまいました。表情を崩すと顔にシワができるのはリアルな表現であると言えます。しかしそれでもある疑問がわきます。なぜタエ子の顔には「しわ」ができるのか?

その理由が、高畑勲監督のインタビュー・エッセイなどを一冊に収めた書籍『アニメーション、折にふれて』で詳細に語られていましたので、その部分を抜粋してご紹介したいと思います。

2015-01-06

高畑勲監督「火垂るの墓は反戦映画としては役に立たないのではないか」


高畑勲監督が『火垂るの墓』について興味深いことを言っている記事を発見しましたので、ご紹介します。以下、カナロコ「過ち繰り返さぬために 「火垂るの墓」高畑監督に聞く」より抜粋です。

2014-08-15

「清太は現代の少年」 高畑勲が書いた『「火垂るの墓」と現代の子供たち』


火垂るの墓。1988年、『となりのトトロ』と同時上映されました。
http://www.ghibli.jp/10info/005863.html より

終戦の日、今回は、公開当時の映画パンフレットに書かれた高畑勲監督の『「火垂るの墓」と現代の子供たち』を抜粋してご紹介したいと思います。

2014-03-25

ジブリの広報誌『熱風』3月号 「追悼 フレデリック・バックさん」


毎月十日発行のスタジオジブリ広報誌『熱風』。
3月号は「追悼 フレデリック・バックさん」です。
http://www.ghibli.jp/shuppan/


この小冊子『熱風』は無料で配布されている非売品ですが、取り扱っている書店は全国でも限られています。(参照: http://www.ghibli.jp/shuppan/np/007496/
あとは定期購読するという手があるのですが、(参照: http://www.ghibli.jp/shuppan/np/007495/)興味のある号だけ読みたい方にはやや難儀といえるでしょう。

3月号はフレデリック・バックさんを追悼した号であり、非常に貴重な一冊と言えます。

2014-03-10

宮崎駿が書いた『おもひでぽろぽろ』幻の歌詞は、とてもさみしげだった…


スタジオジブリ作品第5作目『おもひでぽろぽろ』。
(トップクラフトだった頃のナウシカを入れると6作目)

私はワタシと旅に出る
http://www.ghibli.jp/10info/004246.html より


原作は「週刊明星」で連載していたマンガです。

おもひでぽろぽろ 愛蔵版
おもひでぽろぽろ 愛蔵版
岡本蛍:原作,刀根夕子:画

Amazonで詳しく見る

「いま60年代が新しい!青春ノスタルジックまんが」というふれこみで、現在では定着してしまった感のある昭和レトロブームをいち早く先取りしていた、“ちびまる子ちゃんより早い”作品だったそうです。

2014-01-15

『笑ってコラえて!』のフレデリック・バック氏と高畑勲氏の最後の出会いに関する補足情報


フレデリック・バック氏が亡くなる8日前、高畑監督は、『かぐや姫の物語』を彼に観てもらうことが叶っていた様子が、『1億人の大質問!?笑ってコラえて!』で放送されました。これがお二人の最後の出会いでした。その時の状況に関する補足情報です。(二人の関係をご存じでない方は、まずはこちらを是非ご覧ください。

※以下、番組を観ていない方のために、放送された内容を簡略に記します。

2013年12月、フレデリック・バック氏に『かぐや姫の物語』を観てもらうため、カナダへ向かった高畑勲氏。移動中の車内で「(かぐや姫の物語は)バックさんに啓発されて作ってる作品なんだから、もうバックさんに是非観て頂きたいということをずっと言い続けておったわけです。」「喜んでいただけるんじゃないかって、まあ信じてるんですけどね。」と嬉しそうに話す。

この日のバック氏は、重い病気を患っているが小康状態であったため、作品を観てもらうことが可能であった。ただし体調を考慮して、6分間の予告編だけを観てもらうことに。

再会を喜ぶ二人。バック氏は『クラック!』のラストカットの原画を高畑氏にプレゼントする。

そして予告編が上映される。バック氏は「キレイだ。素晴らしい。」「デッサンの軽やかさ、そして空白、描かれていない空間の素晴らしさ」と賛辞を贈る。しかしバック氏は「できればもう少し観たいな」とさらなる鑑賞を希望。本編を上映することに。

本編が始まると、バック氏は「本当に観られて嬉しいよ。この作品は私の長年の夢がかなったようなものでもあるから」と語る。いつしか二人は手を取り合いながら観ていた。

鑑賞後、「本当にどうもありがとうございました」と感謝する高畑氏に、バック氏は「あなたは才能ある人たち恵まれている。」「大好きな高畑さん、心からありがとう。特別なお土産になりました。私にとっても世の中にとっても。」と賛辞を贈り、「ブラボー」と締めくくった。 (この時高畑氏はおそらく涙ぐんでいた様子)

この8日後、2013年12月24日、フレデリック・バック氏はこの世を去った。



そしてこの特集の補足情報。例によって映像研究家の叶 精二さんのツイートからです。